かつてはミニシアターで上映されていたような映画がシネコンに…

ミニシアターが次々消えていっている。寂しくてたまらない。数年前から、シネコンで上映される作品はメジャー大作ばかりと思っていたのにそうでもないんだな、ちょっと前ならミニシアターで上映されていたような作品がシネコンに来ているな、とは感じていた。しかしまさかこんな深刻な事態になるとは。お気に入りのミニシアター閉館のニュースには、学生時代一緒に通いつめた友人と嘆いた。仕事帰りにサクッと歩くだけで都心のシネコンで観たい映画が観られるというのは有難いといえば有難い。しかし、味気ないといえば味気ない。やはり場所の雰囲気というのは大事なのだ。多少不便でも、混雑状況がよめなくとも、こだわりのミニシアターで選び抜かれた作品の上映を楽しむのが、こだわり映画ファンには至福の時なのである。シネコンはどこも綺麗だし、席だってフカフカでリラックスできるし、どことなく遊園地感覚にも浸れるし(そんな気がしませんか?)、楽しい場所ではある。が、かつてあったミニシアターでなら皆深く深ーく観ていただろうタイプの映画を、ちょっとデートに立ち寄ってみました、という感じの若いカップルが前の席で上映中ベタベタし合って、挙句の果てに「え?結局何が言いたかったの?わかんな~い」なんて女の子の方が甘えた声を出しているのを見ると、「もうちょっと頭と心を使わんかいッ」と言いたくなる……というのは、モテない映画オタクのツマラヌ戯言だろうか。